【医師に聞く】ニキビの原因は主に2つ!ケアは病院を推奨、8割は保険診療で十分改善が見込める

「医療法人社団 清優会 はなふさ皮膚科」理事長の花房火月医師にお話を伺い、ニキビについて解説していただきます。

ニキビの主な原因やケア、治療は保険診療で受けられるのかなど、さまざまな疑問に答えていただきます。

また、ニキビがサインになっている病気についても教えていただきました。

※前回の記事「花粉シーズンの肌荒れトラブル!症状や対策を解説

この記事の目次

ニキビの原因とNGなケア

Q1.ニキビができてしまう原因を教えてください

ニキビの主な原因は2つです。

まずは、思春期における男性ホルモンの増加で、皮脂の分泌が増えることですね。

次に、こちらも男性ホルモンの影響が大きいのですが毛包漏斗部(もうほうろうとぶ)。いわゆる毛穴の出口付近の角質が分厚くなり、毛穴が詰まりやすくなることも原因です。

ただし、大人ニキビに関しましては、化粧品であったりとか、ホルモンの乱れだったりとか、より複雑な原因が考えられますね。

Q2.ニキビはつぶしてしまってもいいのでしょうか?

つぶしてしまうと跡になりやすいので、NGと思ってください。

つぶすと、皮脂の角栓といいまして、皮脂が酸化してかたくなったものが出てきますね。それを出す行為が好きになってしまっている方もいるとは聞きますが…。

押しつぶして出してというのを繰り返していると、毛穴の炎症が起こりやすくなりますので注意してください。

ニキビの正しいケア!保険診療で治療はできる?

Q3.ニキビの正しいケアを教えてください。また、ニキビ治療は保険診療で受けられるのでしょうか?

適切に洗顔をするということと、家庭でのケアよりも病院に行くことを推奨いたしますね。

ニキビは、8割から9割の患者さんが保険診療の範囲で改善が見込まれます。

ただし、ニキビ跡となってしまうと保険適用外になってしまいます。それと、すごくひどい症状が出てしまっているニキビでは、保険診療では十分に治療を行うことができない場合がありますね。

ニキビがサイン!?ほかの病気との関係性は

Q4.ニキビがサインになっている病気などあるのでしょうか?

よく知られているのは、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)ですね。

女性の卵巣にたくさん嚢胞ができてしまう病気なんですけれど、そのような患者さんはニキビが重症化しやすいことが知られています。

監修日:2020年3月5日

執筆者:歯科こえ 編集部

歯科こえでは、お口のトラブルをサポートする情報を掲載しています。読者の方々が抱える悩みや症状、その原因を解説し、治療方法なども記載しています。また、歯科こえコラムの全記事を歯科医師が監修しています。

監修医 花房火月医師

はなふさ皮膚科クリニック

理事長:花房 火月

住所:【三鷹院】東京都三鷹市下連雀3-37‐2 フィルパーク三鷹駅前2階 住所:【国分寺院】東京都国分寺市本町4-1-9 住所:【新座院】埼玉県新座市野火止5-10-26 住所:【久我山院】東京都杉並区久我山4-1-9 久我山ビルディング2階 住所:【志木院】埼玉県志木市本町5-25-8ドゥーセットビル3階
花房 火月医師