スポーツなどで能力を発揮するために使っていることも多いマウスピース。ボクシングで歯や口内の保護目的で使われることもあります。スポーツをしない方はあまり縁がないと思うかもしれません。
しかし、矯正や歯ぎしりといった口内の問題から美容まで、身近な問題の改善に導く力を持っているのです。口の中に入れるだけなので誰でも手軽に利用することができそうですが、その使用感や本当に作用があるのかなど気になることはたくさんありますよね。
この記事では、「どんな働きがあるの?」といった疑問から「どこで作るの?」などの疑問まで、マウスピースに関するあらゆる疑問を解消しましょう!
この記事の目次
1.マウスピースはどこで手に入る?
市販のものと歯医者さんで作るものがありますが、「実際どこで購入するのか」「費用の相場は?」など知っておきたいこともあるでしょう。
ここでは購入場所や相場の他、その種類についてもみていきます。歯ぎしりや食いしばりから歯を守りたいと、マウスピースの使用を検討している方は、ぜひチェックしてほしい情報ばかりです。マウスピースの使用・購入の際に参考になさってください。
1-1 歯医者さんで作製するマウスピース
歯医者さんでマウスピースを作るには幾つかの工程が必要です。基本的には下記のような工程を経て患者さんが使用できるようになります。
1.かみ合わせや虫歯だけでなく歯茎まで、口内を細かくチェックします。必要があればレントゲンを撮ることもあります。
2.該当箇所の歯型を取ります。症状によって下のアゴだけなど全部をカバーするマウスピースでない場合もあります。
3.歯型から石膏を作り、石膏型を観察しながらマウスピースの設計図を作ります。
4.厚さや柔らかさが異なる素材から患者さんに合ったものを選び出します。この行程がマウスピースのつけ心地や働きに大きく影響します。
5.院内で機械にかけて制作する場合や、外注に出す場合など、歯医者さんによってさまざまですがシートに熱をかけて整形します。
6.立体になったシートにカットや、補修をして患者さんに試してもらいます。当たる箇所や、違和感のあった箇所を聞き取りし補修や改善をして完成です。
3-2 歯医者さんのマウスピースの価格は?
歯医者さんによって提供しているマウスピースの種類は異なります。力を入れている歯医者さんではスポーツにも活用できるものを提供していることもあります。
保険適用される一般的なものであっても、加工にこだわっているものもあり、多彩な種類があります。
基本的にマウスピースには保険が適用されますが、調整をするタイプのマウスピースは5,000円程度。調整できないタイプのものであれば7,000円程度が費用相場です。
歯ぎしり・食いしばりを緩和するためのマウスピースには保険が適用されます。しかし、インプラントやセラミックが割れないよう保護する目的であれば保険適用外となるため、心配な方は歯医者さんと相談してみることをおすすめします。
1-2 気軽に使える市販のマウスピース
ドラッグストアや、ネットショップなどでたくさんの種類のマウスピースを見ることができます。既に形ができあがっていて装着するだけのものや、型どりをして自分だけのマウスピースを作れるものなど、その種類は多岐にわたります。
3-4 市販のマウスピースの相場とは?
価格は数100円から1万円近くするものまでさまざまです。
2.マウスピースのメリット・デメリット
マウスピースにはたくさんのメリットがありますが、使い方を間違えてしまうとデメリットとなってしまうこともあるのです。
マウスピースは矯正にも使えるほど歯に大きな影響を与えるものです。合わないものを使い続けてしまうと、顎関節に悪影響をおよぼすこともあるため、注意が必要です。
使い始めてから、「こんなはずじゃなかったのに」といった事態は避けたいですよね。そこで、ここからはマウスピースのメリットとデメリットについてお伝えします。
2-1 マウスピースのメリットとは
歯の食いしばりは就寝中に無意識で行っていることが多く、注意して自力で治すのは大変難しいものです。マウスピースには、使用することで歯や顎にかかる負担を減らし、首や肩のコリや、知覚過敏、歯の欠けや、エラ張りなどを緩和させることができるというメリットがあります。
効果があっても使用法が面倒なものは習慣化するのも大変かもしれません。しかしながらマウスピースは、就寝時に口に入れるだけなので簡単です。使用法が簡単で長く続けやすいというのも大きなメリットといえるでしょう。
5-2 マウスピースのデメリットとは
マウスピースにも洗浄などのお手入れが必要です。それを怠ってしまうと変形やカビの原因になります。口に入れている間に汚れが溜まるため、水ですすぐだけではなく専用の洗剤や入れ歯用洗剤を使用して定期的にケアするように心がけましょう。
また、市販のマウスピースには、自分で型取りするタイプのものがありますが、これには特別な注意が必要です。「自分で型どりできるなんて便利」と思うかもしれませんが、型取りしたあとは歯医者さんでも微調整しながらマウスピースを仕上げるほどマウスピースの型取りは繊細な仕事です。
ですので、合わないマウスピースを使い続けると、アゴの関節に悪影響をおよぼすことや、歯茎にあたって痛みがでる場合もあるということを知っておきましょう。
3.まとめ
マウスピースを装着するだけで、あなたのお悩みを解消できることもあります。迷っているのであれば、マウスピースのメリットとデメリットを十分に理解した上で試してみる価値は大いにあるといえるでしょう。
現在、マウスピースによる歯列矯正もありますが、すべての症例に適応できるものではないようです。疑問な点は、まず、かかりつけの歯医者さん相談してからマウスピース作りを検討してはいかがでしょう。
(※)この記事で取り扱っている治療には自由診療の項目が含まれています。
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