フードコラムニスト・門上武司氏にインタビュー。後編では、どのようにおいしいお店をみつけているのか、ネットの“口コミ”や“点数”を参考にしているのかなど伺いました。
また、“おいしい食事の取り方”や、“食べ続けるためのデンタルケア3カ条!~後編~”が明かされます。
※前回の記事「グルメ界のドン・門上武司が明かす!食べ続けるためのデンタルケア3カ条!~前編~」
この記事の目次
情報源は“卸(おろし)”にあり!おいしいお店の見つけ方
――どのような情報を基に、おいしいお店を見つけているのでしょうか?
さまざまな偶然もあるんですが、食材を卸している人、酒を卸している人から情報を得るということがありますね。
酒屋さんというのは、ワインなどを卸すために毎日レストランを回っていますよね。そうしますと「あの店の2番手が今度独立するらしいで!」といった情報を仕入れてきて教えてくれるんです。
ほかにも、仲のいい鮮魚店のお母さんからは「うちで1番いいタイ、どこに行ってるか知ってるか?」と…。「わかりませんわ!」となると「あそこ!」と教えてくれる。こうして新たな店に出会うこともあるんです。
実は料理の食材を供給している方々が、情報源として貴重なんですね。
“おいしい”は個人の好み!情報だけを信じないこと
――レストランのガイドブックやグルメサイトの“口コミ”や“点数”は参考にしますか?
ガイドブックの情報が全て正しいということでもなく、グルメサイトにある“口コミ”や“点数”が全て正しいとも思わないんですよ。
僕がいいなと思っている店を高く評価している方がいれば、その方は僕と味覚・感覚が近いというだけのことで、“おいしい”は個人の好みなんですよね。
僕が“三つ星”と評価している店が、“二つ星”ということもありますよ(笑)。
ですから、サイトの情報を頼るということではなく、自分の味覚・感覚に近いサイトを見つけるということが重要になってくると思います。
門上氏が尊敬!3人のグルメ
――おいしいお店を探すために参考にしている、尊敬している人物はいるのでしょうか?
まずは、“タベアルキスト”のマッキー牧元さん。この方は、高級フレンチから駅弁まで、あらゆる料理を食べ込んでいて、非常に信頼している人物です。
次に、“フーディー”の浜田岳文さん。そして、僕ら料理評論家の先輩・山本益博さんですね。
山本さん以前は、有名な作家さん達が食のエッセイを書くということはあったのですが、食の評論家という仕事を確立させた人物です。山本さんもSNSやホームページを公開されているので、参考にしていますね。
環境がうま味をアップ!人間らしい喜び
――おいしく食事を取る方法などありましたら教えてください
“食事をしている時間をいかに愉しむか”が大切なのではないでしょうか。味がどうこうというだけでなく、食べるということで人と人が結びつく。
会話をしながら楽しく食べるという人間らしい喜びが、1番大事なことだと思います。
ほかの動物では「これおいしいから、ちょっと分けたろか?」とはならないですからね(笑)。
食べ続けるためのデンタルケア3カ条!~後編~
――楽しく食事をするために取り組んでいるデンタルケアを教えてください
取り組んでいるデンタルケアの2つ目は、寝るときにマウスピースをはめるということです。歯医者さんに、寝ている間に歯ぎしりや噛みしめで、歯がすり減っていくことがあると教えてもらったんですよ。それで、マウスピースを付けるようにしたんですが、なかなか守れていないですね(笑)。
3つ目は、朝起きてすぐに歯を磨くということです。朝起きたときには、口の中に細菌が数多くいるようですね。そのため、水を飲む前に歯磨きをして、口内環境を整えるようにしています。
投稿日:2020年2月12日
プロフィール
門上武司(かどかみたけし)
1952年生まれ。大阪府出身。
百貨店や商業施設などのセールスプロモーションに従事。
20代後半からは雑誌で食に関する原稿を執筆。
39歳で独立し「株式会社ジオード」を設立。
料理雑誌「あまから手帖」(クリエテ関西)で編集顧問、一般社団法人全日本・食学会では副理事長などを務めるほか、テレビ・ラジオでレギュラーを持ちながら、フードコラムニスト、編集者、プロデューサーと幅広く活躍中。
歯科こえでは、お口のトラブルをサポートする情報を掲載しています。読者の方々が抱える悩みや症状、その原因を解説し、治療方法なども記載しています。また、歯科こえコラムの全記事を歯科医師が監修しています。