グルメ界のドン・門上武司が明かす！食べ続けるためのデンタルケア3カ条！～前編～

年間の外食数は1000回以上、フランス料理店からコーヒー店まで、さまざまな飲食店を巡る “食”のスペシャリスト・門上武司氏にインタビュー。

「あまから手帖」(クリエテ関西)の編集顧問を務めるほか、食に関するテレビ番組でも活躍するなど、フードコラムニストとしての立場を形づくるまでの道のりをひもといていきます。

また、食を追及する門上氏ならではの “歯”への思いも明かされます。

父も母も食通！食への興味の目覚め

――食に目覚めたきっかけを教えてください

父親も母親も食べることが好きだったんです。

父親は休みの日になると、魚を買ってきては3枚におろすとか、お肉を買ってきたら「すき焼き」をするということをしていました。

また、「暮しの手帖」(暮しの手帖社)という雑誌が60年くらい前に出てきて、その中に料理を紹介するページがあったんです。それを見て母親が料理をつくってくれていたという思い出がありますね。

父親も母親も料理をしている風景を見て育ったので、食べ物に対する興味が自分の中に植え付けられていきますよね。

中学の友人もグルメ！外食の経験値をアップ

――子供のころは外食に出かけることはありましたか？

大阪市内の小学校に通っていたんですが、近くに父親の職場があったんです。さらに、その近くにはデパートがあって、上に大食堂があったんですよ。それで、放課後にその大食堂に連れて行ってもらうことがあって･･･。「こんな世界があんねや！」と衝撃を受けました。外食に目覚めた瞬間ですね(笑)。

中学生になると、北新地の料亭の息子と同じクラスになるんです。彼も食が好きで、「心斎橋においしいカレー屋さんがある」と聞いたら、小遣いを握り締めて一緒に出かけていましたね。映画を見に行った後も、食べに行く、そういったことを繰り返すうちに自然と外食の経験がついていきました。

高校は京都に通うようになるんですが、大学生の兄も京都で下宿をしていたので、コーヒー店などに連れて行ってもらい、新しい世界を見せてもらったんです。

“食べる”を紹介！人と人をつなぐプロフェッショナルへ

――どのような経緯で飲食店を紹介するようになっていったのですか？

大学を出るか出ないかのときに、セールスプロモーションの仕事に就いたんです。百貨店や企業の周年イベントなどで、著名人を招いたトークショー、パーティーを行っていたんですね。そこには多くのゲストが来るんですが、現在のように飲食店を掲載する雑誌や情報が少なかったので、自分が大阪や京都の飲食店を紹介するようになったんです。

それが「関西に行くと“門上”という、いろんな店を紹介してくれる人物がいる」と広まっていったんですね。すると、誰に聞いたのか「お店を教えてもらえませんか？」という連絡が入るようになったんです。

また、料理店を知っているだけではいけないと思い、料理のことや料理人のこと、器のことなどの知識をつけ、お店を紹介する人との会話に生かしていったんです。

こういった取り組みがメディアの方々の目にとまって、雑誌で原稿を書いたり、テレビの料理番組のブレーンを務めたり、表に出てしゃべったりするようになっていったんですね。

食べるということが、人と人をつないでいったんです。

食べ続けるためのデンタルケア3カ条！～前編～

――“食と歯”は切っても切れない関係にあると思います。お口の健康管理で気をつけていることなどありますか？

たぶん人より食べる量も、噛む回数も多いと思うんですよ。

そのため、いい歯医者さんとの出会いが、デンタルケアに取り組むきっかけとなった1つ目です。

そこで、けっこうな数の歯をインプラントに換えていただいたんです。また、その歯医者さんでは改めて歯の大切さを教えていただきました。

やはり、歯が元気でないとね･･･。僕は歯が商売道具ですから(笑)。

投稿日：2020年2月7日

※次の記事「グルメ界のドン・門上武司が伝授！“おいしいお店の見つけ方”＆“食べ続けるためのデンタルケア3カ条！～後編～”」

プロフィール

門上武司(かどかみたけし)
1952年生まれ。大阪府出身。
百貨店や商業施設などのセールスプロモーションに従事。
20代後半からは雑誌で食に関する原稿を執筆。
39歳で独立し「株式会社ジオード」を設立。
料理雑誌「あまから手帖」(クリエテ関西)で編集顧問、一般社団法人全日本・食学会では副理事長などを務めるほか、テレビ・ラジオでレギュラーを持ちながら、フードコラムニスト、編集者、プロデューサーと幅広く活躍中。