【医師が回答】ピアス、足の臭い、タトゥーなど！皮膚科で受けられるさまざまな診療

皮膚科で受けられるさまざまな診療について、「医療法人社団清優会はなふさ皮膚科」理事長の花房火月医師にお話をうかがいました。

皮膚科でタトゥーを入れることはできるのか、ピアスの穴を空けるのに保険証は必要なのかなど、そぼくな疑問にも答えていただきます。

また、 “火傷に歯磨き粉を塗ると応急処置になる”といったうわさが本当なのかなど解明していきます。

この記事の目次

ピアスの穴を開けるには！保険証は必要？

基本的には必要ないですね。ピアスの穴を空けるのは保険適用外診療になりますので、保険証は必要ないんですけれども、クリニックによっては要求されるかもしれません。身分証明書という意味ですね。

タトゥーを入れることは医療行為だというふうに認識されるようになってから、皮膚科や形成外科で入れることが増えていますね。

もちろんタトゥーの除去もレーザー治療で行っています。

病院で行うタトゥーは、たいがいが眉毛です。大きなデザインタトゥーを病院で入れているという話は聞いたことがないですね。

あとは、肌に近い色を入れて、あざを消すといったことを行っているクリニックもあります。

もちろん我々が対応している分野です。

臭いは、足が蒸れている場合と、病気の場合があります。病気の原因は、白癬菌(はくせんきん)。ようは水虫があると臭いがきつくなりますね。

または雑菌による感染症です。ピッテッドケラトーシスといって、日本語では点状角質融解症(てんじょうかくしつゆうかいしょう)という病気ですね。足に菌が増えて臭いの原因になっていることがあります。

ブーツで蒸れてしまって、臭いがひどくなってしまっている方もいらっしゃいますね。

ほかにも局所多汗症(きょくしょたかんしょう)の方はなりやすいです。局所多汗症とは、手のひらや足の裏、脇、頭などからの汗が増えてしまう症状です。その場合、足の臭いが気になりやすいということがありますね。

緑膿菌(りょくのうきん)の感染症ですね。緑色っぽいので緑膿菌というんですが、台所やお風呂場といった水場にいるんです。その菌が爪の間に入ってしまうと、緑色っぽく見えるためグリーンネイルとよばれていますね。

ネイルアートをすることとは直接の関係はないと思います。ですが、ネイルアートで緑膿菌の感染が隠されてしまうということが多いですね。そのためネイルアートを取ってみたら、すごく感染が広がっていたということがあります。

爪に窓を開けて開放し、菌を洗い流します。そこに抗生物質の薬を塗るという治療になります。抗生物質の飲み薬を用意する場合もありますね。

歯磨き粉は、界面活性剤で刺激が強いので、むしろ逆効果でしょうね。清涼感のあるメントールといった成分が入っているため、いいと思われる方もいるかもしれまんが、これは都市伝説なので辞めたほうがいいですね。流水で洗って冷やすというのが原則です。

アロエに関しても、かぶれてしまうということがあるので、基本的には付けないほうがいいと思いますね。

市販の軟膏は、軽症でしたら付けても大丈夫かと思います。

監修日：2020年3月5日

執筆者：歯科こえ編集部

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