親知らずの生える年齢は?生え方で見る!抜くか抜かないべきかの基準も


親知らず_年齢

子供の歯は20本、大人の歯は32本と言われています。あれ?大人の歯は28本じゃなかった?と思う方もいるのではないでしょうか。

32本の中には4本の親知らずも含まれています。最近では食生活の変化により、親知らずの生える時期や生え方、生える本数などは人によって異なります。しかし生えた親知らずをそのままにしてしまうとトラブルにつながる場合も少なくありません。

ここでは誰もが気になる「親知らず」について、生える年齢から、抜く場合、抜かない場合の基準について、親知らずのことを詳しくお伝えしていきます。

1.親知らずとは?

親知らずとは、親が知らない間に生えてくる歯であることからその名がつけられました。昔は栄養状態も悪く、平均寿命が50歳と短かったため、親知らずが生える頃には親は亡くなっている場合も少なくなかったのでしょう。

親知らずは別名「智歯」、「第三臼歯」とも呼ばれ、歯科用語においては前から8番目の歯であることから、「8番」と呼ばれたりします。

2.親知らずが生える年齢

親知らずは一般的には思春期を迎える10代の中頃から20代にかけて生える人が多いと言われています。しかし中には30代を過ぎてから、あるいは50代になって生えてくるという方もいるようです。

2-1 生える年齢別!親知らずの対処法とは?

親知らずの生える年齢は人によってもさまざまですが、生える年齢によりケアの方法や対処法が変わってきます。

20代までに生えてくる親知らず

一般的に20代までに生えてくる親知らずにおいては、虫歯や咬み合わせなど何も問題がなければあえて抜く必要はないというスタンスの歯科医も少なくありません。

しかし一方で、親知らずを抜いた後の歯肉の回復が早いのは20代までなので、今後トラブルに発展しそうな親知らずはもちろん、そうでなかったとしても将来的なリスクも考え、なるべく早く抜いてしまった方がいいと考える歯科医もいてさまざまであると言えます。

30代で生える親知らず

30代で親知らずが生えて抜歯を考える場合、20代と比べるとリスクは格段と上がってしまうのが現状です。

親知らず、別名、第三臼歯は他の歯に比べてもサイズが大きいことから、抜歯後の歯肉のくぼみの回復に時間がかかってしまいます。人によっては骨が完全には回復せずに歯肉全体が下がってしまったり、歯周ポケットが深くなってしまったりすることも考えられます。このように歯周病のリスクが高まってしまうため、特に問題がない親知らずであれば、抜歯をせずに様子を見るという歯科医も多いでしょう。

40代以降で生える親知らず

40代以降、年齢がいくほど抜歯のリスクは高まってしまいます。特に高血圧や糖尿病、脳血管疾患や骨粗鬆症などの全身疾患を持つ方は、服薬しているお薬や状態によって抜歯が難しい場合もあります。

例えば骨粗鬆症の薬の中には、抜歯などがきっかけとなり顎の骨にトラブルが生じやすくなる副作用のある薬もあるため、歯科医だけでなく主治医ともよく相談をすることが大切になります。

3.親知らずが生えない人もいる?

このように生えたら生えたで面倒くさい親知らずですが、4本生えそろう人もいれば、生えても4本は生えない人もいます。日本人は遺伝的に他の民族よりも顎が小さく、4本映えない人も少なくありません。さらに4人に1人は歯のX線撮影を行っても親知らずが見えない人もいると言われています。

4.親知らずの生え方

親知らずは、そもそも顎が小さくスペースがないところへ持ってきて、大きな歯が入るわけですから、当然ながらまっすぐきれいに生えるケースは少なくなります。

親知らずの生え方は大きく分けて主に3つあり、生え方により虫歯のリスクや抜歯の難しさが変わります。

4-1 まっすぐに生えるタイプ

まっすぐ生えている親知らずは、基本的には抜歯をする必要がないと言われ本来の歯として機能させるべきですが、虫歯になったり歯肉が腫れたりする場合には注意が必要です。

一部だけ顔を出している場合などは特に親知らず周辺によく起こりやすいという智歯歯周炎になる可能性もあります。

4-2 ななめに生える(半埋状)タイプ

ほとんどの親知らずはこのタイプとなります。生える場所がないため、たいていは親知らずの一つ手前の歯、第二臼歯を圧迫することになります。

このようにお互いがお互いを圧迫する中で、少しずつ歯並びが動いてしまい、親知らずと第二臼歯、つまり親知らずの一つ手前の歯と親知らずとの間に不自然な隙間ができてしまいます。

そうなれば、虫歯にならないようにいくら気をつけてもきれいな歯を保つことは難しくなってしまいます。

4-3水平埋伏タイプ

親知らずの生え方の中でも、最も難しくリスクが高くなるのがこちらのタイプです。その名の通り、親知らずが顎に対して水平であり、歯茎に埋まった状態をさしています。

水平埋伏の親知らずをそのままにしておくと、周囲の歯に悪影響を及ぼす恐れがあります。例えば、水平埋伏した歯が隣接する歯の歯根を圧迫してしまうことで、「歯根吸収」と呼ばれる歯の根っこを溶かしてしまう可能性があるのです。

た、歯の根には問題がなかったとしても、水平埋伏した歯は、当然歯が向いた向きのまま移動をするため、横の歯全体を押していくことになります。そうなれば、隣の歯だけでなく、全体的な咬み合わせにも影響をしてしまうのです。

5.親知らずを抜いた方がいい場合

5-1 まっすぐに生えていない場合

狭いスペースに生えていたり、斜めに生えていたり、親知らずの生え方によってはそもそも歯ブラシが届かない場合があり、歯ブラシをしてもきれいに磨ききれず虫歯や歯周病になる可能性が高い。

5-2 噛み合う歯がない

まっすぐに生えて何の問題もない親知らずであっても、上または下にかみ合う親知らずがない場合、歯が歯肉にあたるまで伸びてしまい、痛みを引き起こす場合があります。

5-3 歯肉炎などトラブルが生じると、抜くまで治らないことが多い

親知らずは、一度症状が出ると症状が落ち着いた後も再発しやすいと言えます。それは症状が出た時にはすでに細菌感染が起きてしまっているからで、抜かなければ症状が改善しないことも少なくありません。

5-4 隣接する歯を圧迫することで歯並びが悪くなる可能性がある

今は問題がなくても、今後問題が出る可能性が高いなら、術後の回復が早い若いうちに抜いた方がリスクは少ない。

6.親知らずを抜かなくてもいい場合

では、親知らずを抜かなくてもいい場合とはどのような場合か、下記のような例が挙げられます。

・きれいに生えており、歯ブラシもしっかり届き、日々のケアにも問題がない
・完全に埋まっており、今後も問題を起こさないと考えられる場合
・親知らずをブリッジや義歯の土台、第二臼歯(7番)の代わりとして活用可能な場合

7.インプラントいらず?親知らずの『歯牙移植』

近年、入れ歯に変わる「第三の歯」として注目されているインプラントですが、やはり人工の歯根を体内に埋め込むわけですから、歯を失った人にとっては素晴らしい技術である一方で、リスクが全くないとは言えません。

しかし条件さえ合えば、親知らずによる「歯の移植」ができる可能性があります。こうした『歯牙移植』は技術としては難易度が高く、保険が適用されるためには、移植する歯は親知らずか埋伏歯である必要があるなど条件があることや、そもそも移植するにあたっても、移植する歯と抜歯する歯の大きさが近いことや移植する歯の根の形が単純であることなど、細かく条件があります。

また、移植しても生着しない可能性ももちろんあります。それでも上手く移植できれば自分の歯なので、アレルギーもなく負担の少ない治療といえるでしょう。

例えば第二臼歯(7番)など、親知らずを移植できる可能性のある歯が虫歯になっている方は、将来的にその歯を失った場合を考えて、問題のない親知らずならば、抜かずに置いておくのも一つかもしれません。

8.まとめ

この記事では、親知らずが生える時期について紹介してきました。親知らずの抜歯は、難易度が高いものでなければどこの歯医者さんでも行う治療の一つと言えます。

しかし、斜めに生えていたり、埋まっていたりする難症例については、歯科口腔外科や大学病院など、設備が整っている施設を紹介されることもありますので、一度、歯科医院に相談してみてください。

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