重曹水でうがいをすると、初期虫歯の対策や口臭予防、歯周病対策にも有効だといわれています。
この記事では、お口の中の健康を保ってきれいにしてくれる重曹の成分や重層水の作り方、重層水を使ったうがいの方法についても触れていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
1.重曹水でうがいすると口内環境を改善できる理由
1-1 重曹の成分とは
重曹は、弱アルカリ性で、日常使われているものから医薬品にまで使用されています。天然成分として安全性にはすぐれているので、水に流しても安全といわれています。
常温で安定した状態で保管でき、一般的に重炭酸ソーダの略が、重曹です。「炭酸水素ナトリウム」であり、「重炭酸ナトリウム」「重炭酸ソーダ」とも呼ばれています。
1-2 重曹には3つの種類がある
・ 医療用
弱アルカリ性、薬局などで買うことができ、精製されています。胃酸が多い時には中和してくれる作用があり、バリウムの発砲剤としても使用されています。
ただ、病気の症状によっては使用できないことがあるので注意が必要です。
・食用
パンを焼くときに使用しているペーキングパウダーの代わりになり、別名「ふくらし粉」ともいいます。
食材を柔らかくする作用があり、あく抜きにも使用されています。一般的に使用されている重曹は主に食用です。
・工業用
精製はあまりされていません。脱臭効果があり、油が浮きあがるので、掃除、研磨剤、洗濯剤として使用することが多いのが特徴です。口にすることは避けましょう。
2.手軽に作れる重曹水うがいの効果
2-1 重層水の正しい作り方とうがい方法
重曹水の作り方は、食用の重曹を用意、コップ一杯ぐらいのお水に、重曹は小さじ1を、よく溶かすだけです。
重曹水を口に含み、口内に行き渡らせたら、口をつぐんだままクチュクチュという動作をして吐き出します。それから、10秒ほどうがいをして、また吐き出します。最後にまたクチュクチュとしたうがいをします。
歯磨きした後に重曹水うがいをすると、歯ブラシで汚れを浮かした後なので、さらにきれいにしてくれます。
2-2 重曹水うがいで3つの効果!
虫歯予防にも有効
重曹水うがいで、虫歯を治すことはできませんが、予防効果は期待されています。
虫歯菌は、口腔内にいつも存在していて、食べ物の糖質を食べて、酸を発生しています。この酸が歯を溶かしている原因で、虫歯となります。
重曹は酸を中和する働きがあるので、虫歯になりにくくなるわけです。虫歯の初期だったら、殺菌力で虫歯を治してしまうことができるともいわれています。また、
口内炎を治す
殺菌効果があるので「口内炎」にも力を発揮します。傷口などのバクテリアを排除し、痛みをやわらげてくれます。
口臭予防
重曹には強力な消臭効果があるので、「口臭予防」にもつながり、「歯周病対策」にもなります。
3.重曹水は塩分の過剰摂取、歯質や口内を傷つける原因に
重曹は、「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる塩です。塩分を摂り過ぎてしまうということがデメリットと言われています。
塩分の取りすぎは様々な病気になりやすい体質になります。膵臓・腎臓の病気になっている人、病高血圧の人は注意することが必要で、控えたほうがよいでしょう。
そして、研磨作用があるので、歯のエナメルを傷つけやすくなります。口の中がアルカリに傾き歯石が付きやすいので注意が必要です。
また、重曹を入れ過ぎると、顆粒のようにざらざらしているので口の中を傷つけてしまいます。濃い目にしたからといって効果が倍増するわけではなく、適正量を守らなければなりません。口の中に含むだけで、飲用してもいけません。
4.まとめ
重曹水は使い方に気を付けてうがいを試みることで、虫歯予防や口臭対策などに効果があるときもあります。
ただ、口に含みすぎない、飲用する場合は量にも気を付けないといけないなどの注意が必要です。
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