予め知っておけば安心!親知らず治療前後の腫れとその対処法


親知らず

親知らずは大人になってから急に腫れて痛みだし、大変辛い思いをすることがあります。適切なときにきちんと抜歯をした場合でも、比較的大掛かりな治療になるので、術後に腫れたり痛んだりするケースが非常に多いです。

親知らずが腫れる原因を知り、一体どのくらいの期間我慢すればよいのかが分かれば、いたずらに不安にならずに済みます。また、腫れが起こった場合に自分でできる対処方法を知ることで、痛みを軽減することもできます。

1.親知らずの腫れは智歯周囲炎が原因

親知らずは18歳臼歯ともいわれ、大人になってから生えてくる歯です。歯茎の奥深くに生えるので、歯並びを悪くする原因にもなることがあります。歯列矯正をしても元にもどってしまう可能性があるので、矯正開始時に抜歯をしてしまうケースもあります。親知らずは、特に痛みがなければ何も処置する必要はありません。

しかし、大人になってから急に痛みだして急きょ抜歯をするというケースがあります。このように親知らずの周りが腫れて痛むことを智歯周囲炎といいます。この状態になったら抜歯をする場合がほとんどです。ひどくなると話したり口を開けたりすることすら難しいくらい腫れる場合もあるので、早く受診することが大切です。

1-1 智歯周囲炎とは

親知らず(智歯)が曲がって生えていたり歯茎の奥に埋もれていたりする場合、口内の汚れや細菌が残りやすく炎症を起こすことがあります。これを智歯周囲炎といいます。

腫れの部分は細菌感染していますから、口が臭くなったり膿みが出たりすることもあります。

1-2 智歯周囲炎が起こったら

智歯周囲炎はしばらく様子をみても問題ありません。腫れや痛みは通常1週間程度でおさまってきますので、まずはその間に痛みの対処をしてから、歯医者の判断で親知らずを抜歯するかの判断を仰ぐことになります。

親知らずは最も奥にある歯で虫歯になりやすく、どんどん虫歯が進行してひどくなってしまう場合が多いので、できれば早めに抜歯をした方が良いともいわれています。

ただ、まっすぐ生えている場合や、歯茎がかぶらず歯列や噛み合わせにも影響がないようなきれいな生え方をしていれば何の問題もないので、抜歯をしないで過ごせる人もいます。

個人差が大きいので、たいていは痛みなどの具体的なトラブルが出てから抜歯をするケースが多いです。

1-3 応急処置方法

・痛み止めを飲む

歯医者では痛み止めとしてロキソニンが処方されます。市販薬でも手に入るので、急な痛みでどうしても歯医者に行けないときは、市販薬の服用も可能です。痛み止めを使う場合は、使用量・使用方法をきちんと守って服用しましょう。

・患部を清潔にする

智歯周囲炎が起こっているときは、親知らずの周りが細菌感染して炎症を起こしています。ですから、食べ物などがつまらないようにして清潔を保ちます。イソジンなどでブクブクうがいをするのも、消毒と痛み緩和という点でおすすめです。

・患部を冷やす、血行がよくなるようなことは慎む

炎症が起こっている箇所は熱を持っています。血流が増えると血管が拡張するので痛みが増してしまいます。痛いところは冷やし、血の流れを良くする運動や入浴は控えましょう。

2.親知らずを抜歯するとなぜ腫れるのか

親知らずの抜歯は術後に腫れることが多く、大人でも肉体的・精神的負担が大きいものです。この理由は、親知らずの抜歯が通常の抜歯よりも治療が大掛かりになるためです。

親知らずは大きな奥歯なので、歯茎を切開しなければなりません。また親知らずが下の歯である場合は、神経や血管があるので抜歯の際に歯の周辺に与える影響が大きいです。

2-1 抜歯をすると腫れる理由

通常の抜歯でも腫れることはあります。しかし、親知らずの抜歯が特に腫れるのは、歯の大きさと生え方に関係があります。親知らずは一番奥の歯で大きく、おまけに歯茎に深く埋まっています。

おまけにまっすぐ生えていることが少なく、横を向いて生えてしまっていることも少なくありません。このような親知らずを抜くには、まず歯茎を切開し、親知らずを引っこ抜かなければなりません。

親知らずの近くには下顎管(かがくかん)といって神経と血管が集まっています。親知らずの抜歯のときにこれを損傷してしまうと、出血や腫れがひどくなることがあり、特に下顎の親知らずの場合に腫れが大きくなる傾向があります。

2-2 腫れのピークと持続期間

親知らずを抜いた場合、腫れと痛みは3日前後続きます。歯医者ではこの期間の痛み止めを処方するのが普通です。腫れは抜いた当日よりも翌日の方がひどくなる傾向があります。

この時期を過ぎれば腫れはピークを越え、1週間もすれば腫れは自然におさまっていきます。ただし腫れや痛みは個人差が大きいので、数週間に渡って腫れる人も中にはいます。徐々に症状が落ち着いてくるようなら問題はないので、安静にしつつ経過を観察しましょう。

2-3 こんな腫れがあったらすぐ受診

腫れは数週間続くこともありますが、あまりにも腫れがひかない場合は要注意です。親知らずを抜歯すると、出血が塊になってしこりとして残ることがあります。

これ自体は心配なものではなく、治癒とともに徐々に小さくなっていきますが、この塊に細菌感染すると腫れがいつまでも残ることがあるのです。いつまでも頬が腫れている感じがしたら、一度歯医者を受診した方がよいでしょう。

3.抜歯後、腫れがあるときの応急処置

抜歯の際は、個人差はあるものの、腫れが伴います。腫れをひどくしないように、また少しでも早くひかせるために気をつけておきたいことがいくつかあります。

痛みは無理に我慢せず処方された痛み止めを飲むこと、舌で触ったり噛んだりしないこと、血管拡張すると痛みが増すので血行がよくなるようなことは避けること、患部を清潔にすることなどです。

3-1 患部を清潔にする

親知らずの抜歯は、比較的大きな治療です。傷口も大きく細菌感染しやすくなっています。歯医者で抗生物質が処方されるのもそのためです。ですから、患部を含め口内を清潔に保たなければなりません。気になるからと患部を舌で触ったり噛んだりするのはNGです。刺激を控え、食べかすなどもつまらないよう、うがいなどで上手に対処します。

3-2 痛み止めを飲む

親知らずの抜歯後は、抗生物質と痛み止めが出ます。抜歯の痛みを抑えるには痛み止めが有効ですが、抗生物質もしっかり飲むようにしましょう。抗生物質は患部への感染予防で、感染してしまうとせっかく治りかけた傷口に再び痛みと腫れが出てしまいます。抜歯当日よりも翌日以降の感染が多いので注意が必要です。通常3~5日間服用します。

3-3 運動や入浴、お酒はやめる

痛みや腫れは、体の血行が良くなると血管が拡張して起こりやすくなります。血行が良くなることはすべて控えた方がよいでしょう。無事に抜糸が済むまでは、できるだけ安静にしていることが大事です。

3-4 歯磨き方法もひと工夫

抜歯して傷口が縫ってあるうちは、出血しやすい状態です。口内を清潔にすることは大事ですが、くれぐれも歯ブラシが当たらないように注意しましょう。歯磨き粉の粒子は、患部への悪い刺激になりますから、なるべくつけない方がおすすめです。

4.まとめ

親知らずに関しては、抜歯前と抜歯後の両方で腫れや痛みが出ると知っておくことが重要です。抜歯前に起こる腫れや痛み(智歯周囲炎)は、急性の症状でとてもつらいものです。

痛みが少しおさまってから抜歯するケースが多いですが、抜歯後も治療による新たな腫れや痛みが出るため、親知らずが病むと長い間つらい症状に悩まされることになります。

親知らずは痛みや腫れが出てからっ治療を開始することが多いですから、それぞれの原因と対処法を知って、症状が出たときに慌てないように心の備えをしておくことをおすすめします。


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