前歯が虫歯に!治療方法や費用、歯医者さんの選び方とは


前歯の虫歯を隠す

話をしていても食事をしていても、前歯というのは一番先に相手の目に入る歯です。その前歯が虫歯になって悪化すると、変色したり穴が開いたり、色が変わったりしてとても目立ちます。前歯に虫歯ができてしまったら、なるべく早く治療を始めることをお勧めします。

前歯には物をかみ切るだけでなく、さまざまな役割があります。ここでは、前歯の虫歯における治療の大切さや、どんな治療をするのか、またどのくらいの費用が掛かるのかなどを詳しくご紹介します。歯医者さんの選び方も参考にしてください。

1.前歯の虫歯を治療する方法

虫歯の治療方法は、症状や進み具合により違ってきます。ここでは、軽度な場合と重度の場合に分けて、それぞれの治療方法をお伝えします。

1-1 軽度な虫歯の場合

虫歯が小さいときは、その部分だけを削り、コンポットレジンというプラスティック合成樹脂を詰めます。コンポットレジンは可視光線を照射することで固まるため、短時間で治療ができ約30分後には食事もできます。アレルギーが起こりにくい優れた材質です。

また、色が自然な歯の色ですので、自分の前歯に合わせた色にでき、目立たない治療をすることができます。虫歯が原因で欠けてしまった歯も元通りに直すことができます。

1-2 重度の虫歯の場合

神経を抜く治療が必要になってきます。しかし、歯には神経だけでなく毛細血管も通っているため、神経を取り除くと歯が黒く変色し、歯の強度も弱くなってしまいます。

そのため虫歯が大きくなってしまったときは、虫歯を削り神経を抜く治療をしたあとに、セラミックをかぶせたり、プラスティックで詰めたりするなどの治療をしていきます。歯を抜く必要がある場合にはインプラント治療などの方法があります。

2.前歯の治療で重要なポイント

前歯は口の中で実に大きな役割を果たしています。前歯がないと、いろいろな弊害が起こります。

2-1 審美性

口を開けたとき、みえる前歯によって相手に与える印象はずいぶんと違うものです。前歯に虫歯があったり変色していたりすると、不潔な印象を与えてしまいます。きちんとケアをしていないことで、相手に自分の管理ができないだらしがない人という印象も与えかねません。

また、人前で堂々と話したり、食事したり、笑ったりすることができないことで自分に自信が持てず、性格まで暗くなってしまうこともあります。前歯が与える印象はとても大切なのです。

2-2 かみ合わせ

前歯は、上下、前後のかみ合わせがとても大切ですが、虫歯が原因で噛み合わせがうまくいかなくなってしまうことがあります。

前歯のかみ合わせがよくないと、細菌が残りやすいため虫歯になりやすくなる、歯周病が進行しやすくなる、歯茎が下がるなどの影響が出てきます。また顎関節症にもなりやすいといわれています。

2-3 発音

前歯がないと、言葉をきれいに発音することができません。虫歯になって前歯が欠けたり、隙間ができたり、歯がなくなったりすると空気がうまく流れず、きれいな発音ができなくなります。特に、さ行、た行、ま行の発音には影響が出やすいです。

2-4 咀嚼

前歯には物をかみ切る役割があります。上下の前歯を合わせたときには、奥歯が離れます。前歯が物をかみ切れるのは、前歯だけがあたるからです。もし、前歯がなくなってしまったら物をかみ切ることができません。

3.前歯の虫歯治療における費用の相場

虫歯の治療はすべて保険診療内でできますが、保険診療は機能の改善を目的としているため、審美性が高い治療は望めません。保険診療と、自費治療の相場は次の通りです。

3-1 保険が適用される治療(保険診療3割負担)

・神経を抜く治療 約4,000円

・小さい虫歯のコンポットレジン 約2,000円

・硬質レジンジャケットクラウン 約3,000~5000円

・硬質レジン前装冠 約5,000~8,000円

3-2 自費での治療

・コンポットレジン 約5,000~10,000円

・オールセラミック 約80,000~150,000円

・ハイブリッドセラミック 約40,000~120,000円

・メタルボンド 約80,000~150,000円

・ジルコニアクラウン 約100,000円~200,000円

・インプラント 約300,000~400,000円

4.前歯にお勧めの治療方法

前歯には、見た目がきれいで、長く使用しても変色や劣化の少ない材質で行う治療をお勧めします。

4-1 レジン充填治療

コンポットレジン治療は、虫歯の部分だけ小さく削って詰めるので目立たず、審美性が高い治療です。金属アレルギーの心配もなく、短時間で治療できます。材質は保険診療でも自費診療でもあまり変わりませんが、保険診療よりも自費治療の方が、色合いをより自分の歯に合わせることが可能です。小さな虫歯に合った治療方法としてお勧めです。

4-2 セラミック治療

セラミック治療は自費診療です。セラミック治療で使用する歯にはさまざまな種類がありますが、天然の歯に近い色合いや透明感があるのが特徴です。費用は保険診療より高いですが、審美性の高い前歯を手に入れることができるので、ご自分の予算に合ったものを選ぶとよいでしょう。セラミックは色の変化も少なく金属アレルギーを起こすこともありません。

4-3 インプラント治療

前歯をなくしてしまったときに、インプラントはとてもメリットの多い治療といえます。見た目が自然で周囲の歯を削ることなく、歯を取り戻すことができます。高額であり、手術が必要ですが、治療後は掃除がしやすく硬い物も食べられます。きちんとしたメンテナンスを行えば、長く使用することができます。

5.歯科医の選び方

前歯の印象はとても大切です。前歯の虫歯治療をするなら、熟練の技術がある歯医者さんを選びましょう。歯医者さんを選ぶポイントも参考にしてください。

5-1 治療方針の説明がある

歯の状態をしっかりと説明し、今後の治療方針や治療期間などをきちんと説明してくれる歯医者さんを選びましょう。そのうえでどんな治療をしたいのか、自分の意見もしっかりと伝えることが大切です。

5-2 衛生管理が行き届いている

衛生管理が行き届いているのは当たり前ですが、歯医者さんのモラルによって差がありますので、治療器具の消毒がきちんと行われているか、確認をしてみましょう。それに対し回答があやふやなら、いい加減な管理をしているかもしれません。

5-3 カウンセリングが丁寧

スタッフや先生の対応が丁寧なこと、また一方的でなく、きちんと患者さんの話を聞いてくれる歯医者さんは安心です。不安な点や予算など、患者さんが納得するまでしっかりカウンセリングをしてくれる歯医者さんを選びましょう。

6.まとめ

前歯が虫歯になってしまっても、いまは天然歯と見間違うほどの治療ができるようになりました。治療の方法や費用をあらかじめ知ったことで、安心して歯医者さんに行くことができるのではないでしょうか。信頼のできる歯医者さんを探して、なるべく早く納得のいく治療をしてもらいましょう。